• 「見た目の演出」で一つ上のステージに
• BBQソースは「塗り」で使え
• 「ＢＢＱ奉行」には要注意

サラリーマンの日々をキャラ化した「城崎広告」のメンバーが日頃感じている疑問を、withnews編集部がフカボリ取材する「会社員のモヤモヤ」。35回目は「大人のＢＢＱ」についてです。

城崎広告

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今回の登場人物

朝日奈彬
営業部所属の28歳。高いコミュニケーション能力とポジティブシンキングが長所。趣味はテニス、スキー、サーフィン、ランニング。

 

倉知蓮
事業推進部所属の26歳。独特のセンスを発揮するビジュアルデザイナー。趣味はネットサーフィンとアイドル。

 

菱乃木賢悟
事業推進部所属の32歳。新たな価値とガジェットを創造し続ける天才肌のメカニック。趣味は工作と家電新製品チェック。

　今年も夏が来てしましました。毎年１回くらいは避けて通れないのがバーベキュー（BBQ）です。
　どうしてもBBQというと、黒こげになったり、ひたすら焼かされたりして、ただBBQという雰囲気を楽しむイベントになっているような気がします。

 

倉知

賢悟さんの特製バーベキューコンロも不安ですけど、そもそもBBQ自体おれはあんまりテンション上がらないです。

 

菱乃木

ボクは好きだよBBQ！
肉とか野菜とか、それ以外にもいろいろ焼いたり楽しいよね！

 

倉知

……何を焼く気なんですか……

 

朝日奈

うーん、もちろん倉知が嫌なら無理にとは言わないけど、せっかくだからBBQの魅力を感じてもらいたいなぁ。

 

菱乃木

じゃあさ、今回はそのあたり、専門家に話を聞いちゃおうよ！

　けれど、「おいしい」BBQもあるんだよと、普及活動を続けているBBQ専門の芸人がいます。世の中には色々な専門家がいるものです。
　話を聞いたのは年間２００回以上（夏だけじゃなく肌寒い季節でも）BBQを開催している、その名も「たけだバーベキュー」さん。よしもとクリエィティブ・エージェンシーの所属です。ネタよりもBBQに全身全霊で取り組んでいます。

 

大人のＢＢＱは「おいしい」を目指す

 

朝日奈

たけだバーベキューさん！　よろしくご指導お願いします！

 

倉知

名前がすごい……ネタよりもBBQに全身全霊って……すごい。

 

菱乃木

ヨロシクお願いしまーっす！

 

たけだ

よろしくお願いします～！！

 

たけだ

そもそもですが、「普通のＢＢＱ」ってどんなものだと思いますか？

 

倉知

えーと、イメージするのは、とりあえず騒いで、お酒飲んでって感じですかね……地味に気を遣うことが多くで疲れます……

 

朝日奈

準備や調理、片づけの分担をしたりして、みんなで盛り上がれるのが俺は結構好きです！

 

たけだ

私は「ＢＢＱをした」ということで満足して、ＢＢＱ「っぽい」雰囲気を楽しんでいる人が多いのではないかと思います。

 

菱乃木

楽しんでるかどうかは別として、彬クンもれんれんも確かに雰囲気に寄ってるイメージだよね。

 

たけだ

外でわいわいお酒を飲むための口実になっている人もいるでしょう。もちろん、こういったことも大切な要素です！

 

朝日奈

はい、みんなで外で飲むのって気持ちいいですしね！

 

たけだ

ただ、薄い肉は焦げつき、野菜は真っ黒で「おいしいものではない」…。これが一般的なＢＢＱだと思います。

 

倉知

あー、わかります……とにかく思ったほどうまく焼けないんですよね……

 

たけだ

今回は、ちょっとした工夫で一つ上のＢＢＱを実現する方法をお伝えしていきたいと思います。

 

菱乃木

いいねいいね、気になる～！

 

たけだ

最終的なゴールとして「こんなの見たことない！」「BBQおいしかったな～」といったコメントを一緒にやったメンバーからもらえたら成功と言えるでしょう！

 

朝日奈

いいですね！　せっかくやるなら、その境地を目指したいと思います！

 

倉知

ハードル高くないですか……？

 

たけだ

一見、難しそうに思うかもしれませんが、一般的なＢＢＱはタレの味でほぼほぼクオリティーが決まっているので、ハードル自体は高くありません。少しの工夫でがらっと変わった印象を与えられます。

「見た目の演出」で一つ上のステージに

 

菱乃木

さっすが専門家！　さっそく教えてほしいな！

 

たけだ

ポイントは調味料などの味付けだけでなく、「見た目の演出」で味は変わってくるという点です。

 

倉知

BBQで見た目、ですか？

 

たけだ

まず基本的な調味料についてです。塩、コショウは一体型のものでなく、ミル付きのものにしましょう。私はコストコのものを使っています。安いですし、つぶの大きさを調整できます。

 

朝日奈

ミル付きの塩コショウは本格的ですね！　おすすめの理由はやっぱり新鮮な削りたての風味ですか？

 

たけだ

ミル付きがおすすめの理由ですが、野外でガリガリと削っているだけで、「おいしい」演出をすることができることが最大の利点です。細かいことと思うかも知れませんが、同じ肉でも一つ上のステージに上げることができます。

 

倉知

ほ、ほんとに見た目の話だった……

 

たけだ

焼き上がった肉に、あえて大粒の塩を散らばるように「演出塩」を振ることもあります。食べる前に半分に切ったレモンやライムをあえてワイルドに絞ったりすることで、香りを付けるだけでなく、さらにおいしく見せることができます！

 

菱乃木

うんうん、想像するだけでシズル感あるね！

 

たけだ

またあわせて、チューブのニンニクやしょうが、ゆずこしょうといった調味料もあると幅が広がります。
価格もそんなに高くないので好みや食材に合わせて味付けをしたり、新しい味を試したりすることで楽しみ方を一気に増やすことができます。

 

倉知

味を変えられるのはいいかもしれないですね。辛い系とか、個人的にはほしいです。

 

たけだ

個人的に最近お気に入りなのが、コストコのスパイスです。
見た目にもおいしそうなスパイスが一つあると、参加者のテンションも上がりやすいです。

 

朝日奈

いろいろな調味料を用意して、みんなでアレコレ試せたら絶対盛り上がりますね！

BBQソースは「塗り」で使え

 

たけだ

続いてＢＢＱソースについてです。焼き肉のタレとは粘度が違い、どろっとしているのが特徴です。

 

菱乃木

へー、そんな違いがあるんだね。てことは、使い方も変えた方がいいのかな？

 

たけだ

これまでは、普通の焼き肉のタレと同じように使っている人もいるかもしれません、個人的なおすすめは「塗り」に使うことです。
よくやるのが、豚肉を焼いている最中に塗ったりすると、香りも見た目もおいしそうに仕上げられます。

 

朝日奈

いいですね！
こうばしい香りを想像するだけで、よだれがでそうです！

 

たけだ

また、演出用にカラフルなマスタードを用意することもおすすめです。
焼き上がった肉をピリッとさせるだけでなく、見た目にも鮮やかに演出できます。赤いマスタードのようなちょっと変わったモノを選ぶのもおすすめです。

 

倉知

ここでもやっぱり辛味、重要ですね。

 

たけだ

そして、せっかく焼いたお肉は写真に撮ってＳＮＳにアップしたいですよね？

 

朝日奈

ハイ！　したいです！！

 

たけだ

そんな時に使いたいのが、カッティングボードです。

 

たけだ

焼き上がった肉を、カッティングボードに載せて切るだけで写真映えしやすくなりますし、ステーキサイズの塊肉をあえてチョイスし、参加者の前で切ることで演出としても効果的です！

 

菱乃木

おおっ、本格的だね！
肉汁溢れちゃったりしたら最高かもね。

 

たけだ

余裕があれば、ローズマリーを肉の上に乗せると、さらに素敵に見せられるようになります。

 

倉知

ローズマリーって、ああ、よく肉と一緒に写真にでてくるハーブですね。
あれも見栄え目的だったのか……

 

たけだ

また、ローズマリーに関しては細かくちぎって炭に入れると良い香りが広がりますので、肉に香りを付けるだけでなくＢＢＱの場の演出もすることができます。

 

朝日奈

炭にいれると香りがするんですね！
今度のBBQには忘れずに用意します！

「ＢＢＱ奉行」には要注意

 

たけだ

最後に、いろいろなことを工夫しつつも「ＢＢＱ奉行」にならないよう気を付けておきましょう。

 

たけだ

みんなで楽しい空間を作ることが非常に重要ですので、「待って！そのお肉、まだ育ててるから！」みたいなことを言われると萎縮してしまい、楽しく食べられなくなってしまいます。

 

倉知

あー……ありがちですね。

 

朝日奈

いろいろ教えてもらったから全部試してみたくなっちゃうけど、ここは気をつけておきたいポイントですね。

 

たけだ

今回ご紹介したテクニックはほんの一例ですが、ぜひうまく活用していただき、みんなが楽しめる一つ上のＢＢＱを実践していっていただければと思います。

 

菱乃木

うん！　じゃあ彬クン、さっそくみんなの予定合わせて計画しといてよ！

 

朝日奈

もちろんです！　たけだバーベキューさん、本日はありがとうございました！

■話をきいた人

たけだバーベキュー

1986年生まれ。兵庫県出身のお笑い芸人。2012年12月より「たけだバーベキュー」として活動開始。
趣味はアウトドア全般（キャンプ・釣り・登山・ロードバイク・鹿狩りなどの狩猟）。
豪快なバーベキューレシピを披露する一方、誰でも簡単におしゃれで盛り上がるバーベキューレシピも提案し、BBQを通してのコミュニケーションを広げる活動をしている。
現在は、雑誌や本・舞台・テレビ・ネットコンテンツ・イベントなど多方面で活躍中。
バーベキューをこよなく愛する日本で唯一のBBQ芸人である。

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