話題
Twitter映えする水族館! LINE風に解説、分かりやすくてためになる
水族館の解説板がLINEのやりとり風に! 話題の水族館を取材しました。
話題
水族館の解説板がLINEのやりとり風に! 話題の水族館を取材しました。
【ネットの話題、ファクトチェック】
北海道にある阿寒湖では、外来種「ウチダザリガニ」によって、マリモやニホンザリガニが脅かされています。でも、連れてきたのは人間なんですよ――。文章にするとなかなか読んでもらえないこんなメッセージを、「LINEのやりとり風」にして話題になっている水族館があります。始めた経緯について館長に話を聞きました。
先月22日にツイッター投稿された画像。そこにはLINEのトーク画面のやりとりのようなものが写っています。
グループ名は「阿寒湖いつメン(4)」。阿寒湖のいつものメンバー4人のやりとりという意味のようで、こんなトークが続きます。
この投稿に対して、「ええやん」「実際にアカウントがあったら面白かったんですけどね」といったコメントが寄せられ、リツイートは2万、いいねは2万7千を超えています。
今回話題になったのは、北海道北見市にある「北の大地の水族館(山の水族館)」の館内にある解説板です。
東京のサンシャイン水族館などを手がけた水族館プロデューサー・中村元氏が展示の企画やデザインを担当。冬には屋外に設置された「四季の水槽」の水面が完全結氷し、氷の下で泳ぐニジマスやヤマメなどをガラス越しに観察できます。
LINE風の解説版を設置したのは2016年2月ごろ。「四季の水槽」でニジマスが外来種だということを伝えるやりとりを設置したところ、「目を引きつつも勉強になり、笑いもとれる」と話題になり、多くのメディアに取り上げられました。
「LINE風の解説板は、今回話題になった阿寒湖のものとニジマスの2つだけです。あんまり増やしても飽きられてしまいますので」と話すのは館長の山内創さん。
「水族館の解説板はほとんど読まれていない」と言われるなか、どうしたらもっと知ってもらえるかを考えた結果、LINE風のやりとりを思いついたといいます。
「あえて阿寒湖に生息する生き物だけでなく、人間もメンバーに入れました。オチとして登場しますが、食用として人間がウチダザリガニを持ち込んだということを知ってもらい、その結果、環境に大きな影響を与えているんだということを知ってもらいたかったんです」
また、館内にはLINEだけでなく、ツイッターアカウント風に魚を紹介しているものもあります。
今回話題になったツイートでも紹介されていた「ガラ・ルファ」。プロフィール欄には「いわゆるドクターフィッシュ。いつもお腹空いてます。botじゃありません。Like→人間の古い角質 Love→赤虫」とあります。
投稿したつぶやきの欄には、実際にツイッターで話題になった表現やハッシュタグを使った投稿が並んでいます。
山内さんによると、ツイッター風の解説板は職員が考えたそうです。「インスタ風も考えましたが、想像しやすい内容になると思ってやめました」とのこと。
再び話題になったことについては「こちらが伝えたかったメッセージが正しく伝わったのであれば、とてもうれしいです。ぜひ水族館に直接足を運んでください」と話していました。
1/37枚