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選挙の解散権「残酷な権利だなあ」 18歳タレントの率直過ぎる感想

「議員さんってガッポガッポ…」直球過ぎる「政治トーク」を繰り広げた井上咲楽さん=越田省吾撮影
「議員さんってガッポガッポ…」直球過ぎる「政治トーク」を繰り広げた井上咲楽さん=越田省吾撮影 出典: 朝日新聞

目次

 国の行方を左右する衆院の「解散・総選挙」。10月2日に18歳の誕生日を迎え、今回の衆院選が「投票デビュー」となるタレント井上咲楽さんに、思いを聞きました。

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「議員さんって、ガッポガッポ稼げるっていうイメージが…」


【動画】「議員さんってガッポガッポ…」井上咲楽さんの直球過ぎる「政治トーク」

――何百人もいる国会議員を一気にクビにする解散権、どう思いますか?

「残酷な権利だなあと思いました。元々国会議員さんって、すごいガッポガッポ稼げるっていうイメージがあったんですけど、いろいろ調べていくうちに、そうではないみたいで……。もっと高い収入を得られる仕事に就けるのに、国を変えたい!という強い思いを持って、国政に進出してくる人が多くいると聞いて……」

「もし自分だったら、ホリプロに4年という任期があって、社長に解散権があって、いつでも解散できる、解散したらまたオーディションを受けて、何万人の中から選ばれなきゃいけない、となったら、稼ぎたくて入ってくる人がいるというよりは、切磋琢磨(せっさたくま)してでもどうにかして上り詰めて活動したい!という人が入ってくると思う」

「そういうふうに自分の立場に置き換えたら、うーん、国会議員の見方っていうのは、180度変わりましたね。私は、クビにして欲しくないので、社長!いつまでもよろしくお願いします!」

「教育無償化に注目したかったけど…」

――18歳になり、選挙権を得ました。初めての国政選挙では、どんなことに注目して投票しますか?

「財源の分配に注目したい。教育無償化にどうお金をかけるのか、そういうことに注目したかったけど、今は『増税するかしないか』『安倍晋三さんか小池百合子さんか』というざっくりした選択になってしまっている感じがします」


――具体的な政策テーマで投票先を考えたいということですか?

「今までは、考え方が、いわゆる『左の人』は民進党や共産党に投票すればいいし、『右の人』は自民党に投票する……簡単というか、パッと見て意見が合ったらこっちに入れればいいというのが簡単だったように思うけど、今は、民進党の人が小池百合子さんの希望の党に行っているし……」

「そもそも安倍さんも小池さんも『右の人』だと思うし、そうなると、わけがわかりません。安倍さんがいいか、小池さんがいいか、あなたはどっちがいいですか?という選択になってしまっている感じがします」

「今はざっくりした選択になってしまっている感じがします」と語る井上咲楽さん
「今はざっくりした選択になってしまっている感じがします」と語る井上咲楽さん 出典: 朝日新聞

「高校のクラスでまったく話題になっていない」

――選挙権を得てみて、政治への見方は変わりましたか?

「ニュースで選挙の話を追っていると、楽しいし、面白い。政治の動きが一度わかれば面白いと思うんですけど、私の高校のクラスでも18歳になった同級生はたくさんいるけど、特に変わったことはないですね」

「『衆院解散するよね』という話は一切出てこない。投票に行くか行かないかも、まったく話題になっていなくて……。この仕事をしていなかったら、テレビをみて、『安倍さんと小池さんがバトっている』くらいしか思わなかったかもしれません。みんな、投票に行きましょう!」

「この仕事をしていなかったら、テレビをみて、『安倍さんと小池さんがバトっている』くらいしか思わなかったかもしれません」と話す井上咲楽さん
「この仕事をしていなかったら、テレビをみて、『安倍さんと小池さんがバトっている』くらいしか思わなかったかもしれません」と話す井上咲楽さん 出典: 朝日新聞

「トランプ大統領に会いたいの?」

――希望の党を立ち上げた小池百合子・東京都知事の動きって、どんな風に受け止めていますか?

「小池さんの目的は、たぶん首相になることなんだなあと。イメージは、『計算高い女』(笑)。計算高い人で、頭は良いのかも知れない。首相になって何がしたいのかな。トランプ大統領に会いたいのかな」

     ◇

井上咲楽(いのうえ・さくら) 1999年10月2日生まれ。栃木県芳賀郡益子町出身。第40回ホリプロタレントスカウトキャラバン#kawaiiでソフトバンク賞を受賞し、デビュー。政治問題に対する切り込んだ意見で注目を浴びている。

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