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北朝鮮 結局、どうすりゃ止められる? 国連の元高官の「答え」

元国連政務官で安保理も担当した川端清隆・福岡女学院大学教授
元国連政務官で安保理も担当した川端清隆・福岡女学院大学教授 出典: 朝日新聞

目次

【超解説】北朝鮮と国連安保理の「微妙な関係」(3)

 核実験やミサイルを発射を繰り返す北朝鮮。国連では、経済制裁などを課して、止めさせようと必死です。しかし、度重なる制裁決議によっても北朝鮮の態度は変わる気配を見せません。元国連政務官で安保理も担当した川端清隆・福岡女学院大学教授は関係国の間で「朝鮮半島の将来像」の一致が見られないことが原因だと言います。いったい、どうすれば北朝鮮を止められるのか? 川端さんに聞きました。

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【超解説シリーズ】北朝鮮と国連安保理の「微妙な関係」
・北朝鮮ですったもんだ 国連安保理メンバーの「埋められない格差」
・北朝鮮がミサイル発射する「そもそもの理由」半世紀前の戦争、今も…
・北朝鮮 結局、どうすりゃ止められる? 国連の元高官の「答え」

【超解説】1分でわかる!北朝鮮 結局、どうすりゃ止められる? 国連の元高官に聞いてみた

「国連を通すしかない」

――北朝鮮問題で国連ができることは?

 北朝鮮問題を平和的、外交的に解決するには国連を通すしかないと思います。国際社会の代表である国連のみが、この半島をめぐる色々な外国の利害を調整できる。

川端清隆・元国連政務官は、北朝鮮問題について「国連を通すしかない」と語る
川端清隆・元国連政務官は、北朝鮮問題について「国連を通すしかない」と語る 出典:https://pixta.jp/

制裁の審議が滞った理由

――北朝鮮問題はなぜ核開発をやめないのか?

 原因はおそらく、関係国、アメリカ、中国、ロシア、日本、韓国の間で半島の将来像を巡って一致が見られなかった。その結果として、制裁の目的や制裁強化の速度を巡って審議が滞ってきた。

2003年8月、北朝鮮の核問題をめぐり、中国、北朝鮮、韓国、米国、日本、ロシアで始まった6者協議が初めて開かれ、6カ国の代表(当時)が協議を前に握手を交わした=北京市の釣魚台、江口和裕撮影
2003年8月、北朝鮮の核問題をめぐり、中国、北朝鮮、韓国、米国、日本、ロシアで始まった6者協議が初めて開かれ、6カ国の代表(当時)が協議を前に握手を交わした=北京市の釣魚台、江口和裕撮影 出典: 朝日新聞

どういう朝鮮半島なら共存できるのか

――どうすれば北朝鮮を止められる?

 今、関係国がなすべきことは、いったいどういう朝鮮半島であれば、それぞれの国が共存できるのか。まずその土台をおさえて、その上で、北朝鮮に対する態度、共通の措置を考えていくべきかと思います。

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