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大人の自由研究! 「ボールペン1本のインク量は29249スマイルです」
市販のボールペンを使い、インクが無くなるまでスマイルマークを描いたら何個描けるのか?
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市販のボールペンを使い、インクが無くなるまでスマイルマークを描いたら何個描けるのか?
【ネットの話題、ファクトチェック】
「1本のボールペンのインクの量は29249スマイルである」。そんなツイッター投稿が話題になっています。市販のボールペンを使い、インクが無くなるまでスマイルマークを描いたら何個描けるのかを調査した内容です。10cm×15cmの用紙49枚分を描いた、ボールペン画クリエイターの女性に話を聞きました。
7月下旬、「【結論】1本のボールペンのインクの量は29249スマイルである」という文言とともにツイッター投稿された画像。
そこには、空になったボールペン1本と、10cm×15cmのポストカードサイズのケント紙が49枚並んでおり、よく見ると用紙1枚あたり600個の「スマイルマーク」が描かれています。
この投稿に対して、「根性とユーモアを感じます」「私だったら集中力が途中で途切れてしまう」といったコメントが寄せられ、リツイートは3万、いいねは7万を超えています。
【結論】1本のボールペンのインクの量は29249スマイルである。
— 佐藤明日香(さとうあすか) (@satowasuka) 2017年7月29日
#夏休み#自由研究 pic.twitter.com/sKsNBFn3OJ
描いたのは、ボールペン画クリエイターの佐藤明日香さん。大学の授業中にボールペンでノートに落書きをしたことをきっかけに、ボールペン画に目覚めたといいます。
卒業後は予備校の事務員として働いていましたが、スイス旅行からの帰りの飛行機で転機が訪れます。
通路側の席でノートに絵を描いていると、日本人の女性客室乗務員から「すごくいいから、私のために何か描いて」と声をかけられました。
着陸までの6時間、周りの乗客が寝入るなか、読書灯の明かりの下で描き続け、描き上げたはがき大の絵を渡すと「好きなことをやった方がいい。絵描きになりなさい」と言われ、絵に専念することを決めました。
これまでに「ぷちぬり絵 白雪姫」(エムディエヌコーポレーション)など書籍7冊を発表し、企業とのコラボグッズなども製作しています。
ボールペンは、パイロット「ハイテックC」の黒を愛用しているという佐藤さん。3万近いスマイルを6日間かけて描くという挑戦について、話を聞きました。
――ハイテックCにこだわる理由は
「中学生の頃に初めて使って、描き心地に感動してからボールペンはハイテックCしか使っていません。今回は0.5mmを使用しました」
――1日何時間ぐらい描いたのでしょうか
「10時間くらいです」
――途中でやめようと思いませんでしたか
「ボールペンの本体が透明なデザインで、インクの残量が見えたので、最後まで頑張ろうとやる気になりました」
――始める前はどれくらいになると想像していましたか
「最初は予想してませんでしたが、途中で23000スマイルくらいかな?と思いました」
――最後はピタッとインクが切れるのでしょうか
「最後の方はかすれますが、別の紙にペンを走らせるとインクが復活したので、結局インクがなくなる最後まで描けました。最終的には完全に出なくなります」
――描き終えたときの感想は
「やっと終わった……と思いました」
――今後については
「変わらずにハイテックCでいろいろ楽しい絵を描いていきたいです」
――話題になったことについては
「反響の大きさに驚きました。リツイートやいいねをしてくださった皆さん、ありがとうございました。ステキな夏休みをお過ごしください」
今回の佐藤さんの挑戦について、ハイテックCの販売元であるパイロットに取材すると、こんなコメントが返ってきました。
「スマイルマークを描くとは、そうそうないチャレンジだと思いますし、根気があってすごいと思います。にじまず、くっきり書けるという商品特性を最大限に生かしていただき、ありがたい限りです」
◇ ◇ ◇
9月には愛知県でイベントを開催するという佐藤さん。9日は精文館書店三ノ輪店、10日は精文館書店新豊田店で、ハイテックCを3本以上購入するとイラストがもらえます。書籍を購入すると本にイラストとサインを描いてくれるそうです。
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