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ハイエースがロボに? トヨペット製作、愛知のワースト記録に関係が
トヨタ車の人気車種「ハイエース」をベースにしたロボットが、ツイッター上で話題になっています。
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トヨタ車の人気車種「ハイエース」をベースにしたロボットが、ツイッター上で話題になっています。
【ネットの話題、ファクトチェック】
トヨタ車の中でも商用・自家用ともに人気の高い「ハイエース」。そんな車をベースにしたロボットがツイッター上で話題になっています。作ったのはトヨタ車を販売する「名古屋トヨペット」です。なぜハイエースをロボにしたのか? 「おそらく全国でも車のロボを作った販売店はウチだけ」と話す広報担当者に聞きました。
今月11日、「トヨタ公式ハイエースロボ」という文言とともに投稿された画像。あちこちにハイエースらしきパーツが使われたロボットが写っています。
この投稿に対して、「結構よくできてる」「とうとうハイエースもロボに」といったコメントが寄せられ、リツイートは4000を超えています。
このロボについて、名古屋トヨペットの広報担当者はこう説明します。
「名前は『スライジャーロボ』といいます。スライドドアの車種を戦隊モノに見立てた『スライド戦隊スライジャー』というキャラクターを以前から広告で使っており、そのロボとして昨年10月に誕生しました」
YouTubeには名古屋トヨペットが制作した動画も投稿されています。ハイエースがロボに変身する様子がCGアニメーションで描かれており、細かな設定まで紹介されています。
【原型車種】
ハイエース
【身長】
7メートル
【体重】
3045kg
【交通安全ロボット】
目から発せられる光線は、クルマのハイビームと同じ効果があり、特に夜間ではドライバーからの視認性を高め、歩行者を見つけやすくするのだ。
普段はハイエースとして日本のビジネスを支えているので、その姿はうかがい知ることはないが、ひとたび交通マナーの悪い場面に出くわせば、スライジャーロボに変身! 今日もどこかで、交通事故のない社会を目指す!
なぜロボを作ったのか? そこには、愛知県の交通事故死者数が14年連続で全国ワーストを記録していることが関係しているといいます。
「戦隊は販売促進用に企画したのですが、ロボは交通安全の啓発が目的です。ハイエースを選んだのは、販売台数が常に上位で、家族連れに人気の車種だからです。大人だけでなく、子どもにも興味を持ってもらおうと考えたんです」
実際の身長は3.5mで、設定の半分ほどの大きさ。使われているパーツも本物のハイエースではなく、軽量のFRP(繊維強化プラスチック)で、変身するギミックもありません。
「常設はしていませんが、イベントの際などに出現します。次は7月下旬にポートメッセなごやで開かれるRoboCup2017に登場するので、ぜひ実物を見に来てください」
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