• 対象は税込み3500円の4種類
• もしかしてネタ？
• ツイッターアカウントも変更

　中身の当たり外れが話題になる福袋。「遊べる本屋」として知られるヴィレッジヴァンガードの福袋は、違った意味で話題になっています。福袋の側面に大きく書かれた自社名が、「VILLAGE VANGUARD」ではなく「VILLAGE VANGURARD」と余計なRが入っているのです。発売前に間違いに気付きましたが、作り直せば多額の損失。担当者がおそるおそる経営陣に報告に行くと「逆に面白いんじゃない」と、そのまま販売することになり、ツイッターアカウントも「ヴィレッジヴァングラード」に変更しました。一連の経緯を詳しく聞きました。

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こちらが間違いのあった税込み3500円の福袋 出典： ヴィレッジヴァンガード提供

対象は税込み3500円の4種類

　話題になっているのは、税込み3500円で販売されている4種類の福袋です。いずれも袋は同じデザインで、側面の色が異なります。

　その側面に書かれているのが「VILLAGE VANGURARD」。Rが1文字余計に入っています。

　昨年12月30日、イオンモール大阪ドームシティ店がツイッターに画像付きで、こんな投稿をしました。

　「弊社本部、自社名が正しく書けない。ヴィレッジヴァングラード、、、？ ということで2017年の福袋はすべて誤字ってます！ まじです！ 全国のヴィレヴァンの全部です！ 毎年毎年、中身が悪い意味で話題になる弊社ですが今年はパッケージまでやらかしてしまいました！ すいません！」

　この投稿に対するリツイートは5900を超えていて、「作り直す金無いよな」「ホントだ！逆にレアですね」「綴りわかってないひとが大半だから大丈夫」といった反応が寄せられています。

中身の一例がこちら 出典： ヴィレッジヴァンガード提供

作り直しの検討は？

　どういった経緯で自社名を間違えた福袋を販売することになったのか？　広報担当者に話を聞きました。

　――作り直しは検討しなかったのでしょうか

　「スペル間違いは販売前の段階で発覚しておりました。福袋に関して、パッケージの修正・輸送だけでも多額のコストがかかることを心配した担当責任者が、社長や経営陣に報告したところ、『逆に面白いんじゃない』『間違い探しみたいで遊び心もあるし、店長たちも面白いほうが販売し甲斐がある』と、担当者としても驚きの判断が下り、そのまま販売することになりました」

　「一般的な企業であれば、確実に修正にかかると思われますが、既成概念にとらわれない会社の企業理念が、今回の結果を生みました。担当者は救われ、お客様にも楽しんでいただくことが出来たので、良い結果だったと社内では考えております。ちなみに、全社員に事前に『今年の福袋はスペル間違えといたのでよろしく』と伝達してありました」

こちらは税抜き1万円の福袋 出典： ヴィレッジヴァンガード提供

ツイッターアカウントも変更

　――福袋に割引券が付いているのはスペル間違いが理由ですか？

　「福袋ご購入者全員に差し上げている『15％OFF特別割引券』キャンペーンは、もともと実施予定でしたので、スペル間違いとは関係ありません。福袋購入以外にも、1000円以上のお買い上げで10％OFF割引券を配布中です。創業30周年の感謝の思いを込めました」

　――スペル間違いについてお客さんから問い合わせはありますか

　「特にありません」

　――ツイッターのアカウント名が「ヴィレッジヴァングラードオンラインストア」となっていますが

　「福袋を購入してくださったお客様へのアフターサービスの意味も込めて、スペル間違いに合わせて変更しました。ノリと勢いです」

　――スペルを間違えた福袋の中身の特徴を教えてください

　「誤植があったのは、税込み3500円の福袋4種類です」

　・ハイリスクハイリターンな『お宝探し』福袋
　・加湿器などの便利で使える『インテリア雑貨』福袋
　・少し勇気が必要な『インテリア雑貨』福袋
　・ヴィレヴァンのお店をそのまま福袋にしたような『バラエティ雑貨』

　「Twitter上では、ご購入されたお客様による朗報・悲報が続々と挙げられています。Youtuberの方もネタ動画として挙げており、何かと話題の福袋です」

こちらは税抜き5千円の福袋 出典： ヴィレッジヴァンガード提供

なくなり次第終了です

　――ここに注目して欲しいという点は

　「ヴィレヴァンはよく、ふざけている会社だと思われがちですが、毎年話題になるお正月の福袋に関しては、皆様の想像以上にものすごくまじめに一生懸命作っています」

　「今回の福袋パッケージやポスター、特製おみくじスナックのデザインには、ヴィレッジヴァンガードに縁のある有名漫画家・寺沢大介先生の代表作『ミスター味っ子』のキャラクター『味皇』を起用しました。さらに、福袋のパッケージには、横槍メンゴさん、OKIMIさん、電Qさんなどの人気イラストレーターを採用しており、見た目のインパクトにもこだわっております」

　――福袋はいつまで販売していますか

　「なくなり次第終了となりますので、ぜひお店で誤字袋をチェックしてみて下さい」

　――読者にメッセージを

　「皆様、いつも弊社をご利用いただきありがとうございます。今年で創業30周年を迎えることが出来ました。これも弊社を愛して下さるお客様のお陰です。今回の誤植も含め、弊社のお客様は精神的な豊かさを持った方が多く、素晴らしいお客様に囲まれています。お楽しみいただけるよう、ワクワクするお店づくりに努めてまいりますので、これからもヴィレッジヴァングラードをよろしくお願い致します」

ヴィレッジヴァンガード痛恨！　福袋で自社名を間違う

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