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指原さん激賞、第2の鉄拳? おほしんたろうとは 九州大卒の芸人
ツイッターに投稿する一コマ漫画が人気のお笑い芸人・おほしんたろうさんを知っていますか?
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ツイッターに投稿する一コマ漫画が人気のお笑い芸人・おほしんたろうさんを知っていますか?
ツイッターに投稿する一コマ漫画が人気のお笑い芸人・おほしんたろうさん(31)。HKT48の指原莉乃さんらも取り上げて、フォロワーは15万人を超えています。昨年は、漫画をまとめた「おほまんが」(KADOKAWA)も出版され、「シュール芸の新星」として大ブレイクが期待されています。パラパラ漫画で知られる鉄拳さんのように特化した一芸に注力していくのか? 詳しく聞きました。
佐賀県で生まれたおほさん。高校から大学にかけて、雑誌やテレビ番組の投稿コーナーへのネタやイラスト投稿に熱中し、「月に40~50枚のはがきを出してました」。九州大学では落語研究会に所属。アマチュアライブでの漫才やコントなど、現実の舞台にも踏み出しました。
視聴者参加型の大喜利番組「着信御礼!ケータイ大喜利」(NHK総合)では、当時の最高位に認定されて有名人に。大学卒業後の2009年に受けた芸能事務所「ワタナベエンターテインメント」主催のオーディション番組で優勝し、その翌月にお笑い芸人としてデビューしました。
現在は、出身地である佐賀県のテレビ局の番組でイラストネタを披露しながら天気情報を伝えるコーナーを持っていますが、その知名度を広めたのはテレビではなくネットでした。
先輩の勧めを受けて、2011年からツイッターに一コマ漫画を投稿。一年ほどかけてフォロワーが1万人ほどに増えたとき、HKT48の指原莉乃さんが自身のツイッターでおほさんのネタを紹介すると、一気に3万人にまで増加。その後も増え続け、現在は15万人を超えています。
「思いついたら、仕事の合間に喫茶店とかで筆ペンとコピー用紙を出して描いて、それを写真で撮って投稿してます」とおほさん。多いときは1日に5~6本、最近は1~2本ほどのペースで投稿しています。
切り株の幹がなくなった部分にコアラがいる「過去にしがみつくコアラ」など、いろいろな解釈ができるシュールなネタが多いですが、ほとんどの作品は思いつきであって、それほど哲学的な意味を込めてはいないそうです。
ただし、自分が面白いと思わなかったものは投稿しない主義のため、世間で盛り上がっている話題や、流行りのワードなどを話題性だけを理由にネタにすることは、ほとんどありません。
拠点が九州ということもあり、定期的な舞台は月に1度の事務所主催のライブぐらい。「人前でネタを披露する機会が少なく、なかなか練り込むことができていない」と感じています。
一方で、ツイッターに投稿している一コマ漫画は人気で、KADOKAWAから「おほまんが」として書籍化もされ、LINEスタンプにもなっています。
このまま「一コマ漫画作家」を目指すのか? その問いに対する答えはNOです。「ネットは発想さえ面白ければ、けっこうウケます。でも舞台は違う。表情や言い方、それにその人のキャラに合う合わないとかいろんな要素が関係してきます」
ネットでウケた要素を、どうやって舞台に盛り込むか。その試行錯誤を繰り返しています。「目の前でみんながワーッと沸いて、反応を見ながらこちらも即座に出方を変えて、一緒に笑いをつくっていく。リアル世界だからこそ、感じられるものがありますから」
職業が「お笑い芸人」になったことで気持ちの面も変わったといいます。
「アマチュア時代は、『ウケなくてもいいや』『お客さんの方でかみ砕いてくださいね』という考えで、笑える人だけ笑ってくださいという意識でした。今ではプロとして上手に伝えなきゃいけないという気持ちでやってます」
そんな思いで書かれている一コマ漫画。さらっと描いているように見えて、実は言葉にもこだわったプロの仕事。多くの人にウケているのには、ちゃんとしたワケがあるようです。
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おほ・しんたろう 31歳。佐賀県出身、九州大学を卒業後、お笑い芸人に。ツイッターに投稿した漫画が好評で、2015年に「おほまんが」としてKADOKAWAから出版。
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