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ATMの銀行封筒、郵送に使う? 「教養大丈夫か?」「エコじゃん」
銀行ATMの横に備え付けてある封筒。本来は引き出した現金を入れるためのものですが、それを使って郵便物を送ることについて、ネット上で議論になっています
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銀行ATMの横に備え付けてある封筒。本来は引き出した現金を入れるためのものですが、それを使って郵便物を送ることについて、ネット上で議論になっています
銀行ATMの横に備え付けてある封筒。本来は引き出した現金を入れるためのものですが、それを使って郵便物を送ることについて、ネット上で議論になっています。「ルールに反していなくてもマナー違反」といった意見もあれば、「再利用ならエコでいいじゃないか」といった声も。そもそも郵便に使って問題ないのか? 銀行側はこうした使われ方をどう捉えているのか? 話を聞きました。
先月末、ツイッターにアップされた銀行封筒の画像。ネットを通じ、郵便で物品をやりとりする際、相手方がこれに切手を貼って送ってきたそうです。
この投稿に対して、「自分も同じ経験をした」という人や、「教養大丈夫かと疑う」「封筒ぐらい買えばいいのに」「それのために貰ってきてるとしたら盗難じゃないの?」「配達の局員さんに『現金と思われても仕方ないですよ』って注意された」といった声が上がっています。
一方で、「別に問題ないでしょ」「中身が無事なら銀行の封筒でも何でも良い」「現金を入れて持ち帰った後の二次使用なら良いのでは」「もったいない精神の再利用と考えれば生活の知恵」といった意見も出ています。
そもそも、銀行封筒を郵便に使うことに問題はないのか? 日本郵便の「内国郵便約款」の9条には以下のように書かれています
「郵便物は、その内容品の性質、形状、重量、送達距離等に応じ、送達中にき損せず、かつ、他の郵便物に損傷を与えないようこれを丈夫な紙(帯紙は、幅8センチメートル以上のものに限ります。)若しくは布の類で包み、又は箱、缶、封筒若しくは袋に納める等適当に包装していただきます。ただし、郵便物で包装しなくても送達中にき損せず、かつ、他の郵便物に損傷を与えないものは、その包装を省略することができます」
日本郵便広報室の担当者は「銀行封筒だからという理由だけで拒否することはありません」とした上で、「郵送中に壊れたりしないよう、丈夫な紙などに包装していただけるよう、お願いします」と話します。
ゆうちょ銀行が無料で設置しているのは「ATM用現金封筒」です。
表にはゆうちょ銀号のロゴマークが描かれていて、裏面には振り込め詐欺への注意呼びかけなどとともに、現金の出し入れを書き留めておけるように出納メモ欄もあります。
ゆうちょ銀行広報部の担当者は「ご利用いただいお客様が、現金の持ち運びや保管をするために設置しているものです。他の用途でのご利用は推奨しておりません」と話します。
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銀行封筒が郵便に使われていることについて、銀行側はどう捉えているのか? あるメガバンクの担当者は「まったく想定していなかったので、驚いている」と話します。
「引き出した現金を一時的に持ち運ぶ目的で、サービスとして設置しています。使い方はお客様の自由ですが、このような使い方は『鉛筆でご飯を食べるようなもの』だと思います。形は似ていても本来の用途ではないんですから」
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