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IT・科学

「ポケモンGO」任天堂本社でやってみたら…「どういうことなんだ!」

京都市にある任天堂本社。元々は花札メーカーだった
京都市にある任天堂本社。元々は花札メーカーだった

目次

 世界的ブームの「ポケモンGO」。ポケスポットやジムを探して、普段は行かないような場所まで歩いてしまった人も多いはず。では、総本山とも思われる任天堂本社には、どんなモンスターがいるのか? 実際、足を踏み入れてみると…。

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本社は京都、元々は花札メーカー

 任天堂本社を訪れたのは、日本で「ポケモンGO」が正式リリースされた7月22日から10日たった8月1日でした。

 本社は京都市にあります。元々は、老舗の花札メーカーでもある任天堂、創業したのは1889(明治22)年です。1983年にファミコンを生み出して世界的なテレビゲームのブームを巻き起こしました。

 以降は、スーパーファミコンやWii(ウィー)など、革新的なゲームを世に送り出し、今や「世界最大のゲーム会社」とも言われています。

任天堂の花札工場=1956年11月29日
任天堂の花札工場=1956年11月29日 出典: 朝日新聞

オフィスはまるで海外のよう

 京都駅の南側にある本社は、広大な敷地の一角にビルがぽつんと建つという、まるで海外の会社のような趣。

 今回訪れた開発棟も同じで、正門から入ると左側には目に鮮やかな美しい芝生が広がる中庭、右側には余裕たっぷりの駐車スペース。その真ん中に、ビルに向かうまっすぐな道が続きます。

 ここからマリオやゼルダが世界に向けて発信されているのだと思うと、ちょっとワクワクするような気持ちになります。

 本社開発棟のビルはきれいな四角い建物で、大学の研究棟のようです。

 「ポケモンGO」は、お寺や通天閣など、人の集まる施設にポケモンが現れることから、その場所をめざして人が集まるという現象が各地で起きています。国会や裁判所などでは、削除を要請する対応を取ることろも出ています。

 さて、そんな「ポケモンGO」ですが、任天堂の本社でゲームをしようとするとどうなるのでしょうか?

大学のような任天堂の本社ビル=京都市
大学のような任天堂の本社ビル=京都市 出典: 朝日新聞

「そもそもポケモンがまったくいない」

 「レアポケモンどころか、そもそもポケモンが全然見つからないっていうのはどういうことですか!」

 同じタイミングで任天堂本社を訪れた、かなりの「ポケモンGO」ヘビーユーザーは、着くなりそう叫びました。

 そう、任天堂本社だからといって、特別にたくさんのポケモンが出てくるわけではないのです。しかもポケストップも設定されていません。

 がっかりする同行者。任天堂に理由を聞いてみました。

大阪の観光名所・通天閣「ビリケンさん」の前に現れたモンスター=2016年7月22日
大阪の観光名所・通天閣「ビリケンさん」の前に現れたモンスター=2016年7月22日 出典: 朝日新聞

本社だからといって特別扱いはありません

 任天堂によると、ポケモンを出したりポケストップを設置したりする設定は、ゲームを開発したナイアンティック社が行っているとのこと。設定に関しては、任天堂としてはノータッチだということです。

 任天堂の本社についても、どうやら特別な設定にはなっていないらしい、とのこと。ポケモンの出現も「他の場所と特別には変わらず通常どおり」、ポケストップが設定されていないのも「理由はわからない」とのことでした。

ナイアンティック社のジョン・ハンケ最高経営責任者=ロイター
ナイアンティック社のジョン・ハンケ最高経営責任者=ロイター

 ただ、ゲームが配信されたばかりの頃は、今回のように(勝手に)期待してポケモンをゲットしようとしてやってきたものの、残念がるユーザーは少なくなかったようです。

 「当初は『任天堂の本社ならば特別なポケモンがいるのでは』と思って来られる方もいらっしゃいましたが、そういった誤解も解けたようで、最近ではそういった方もあまりみかけなくなりました」とのこと。

 そう言われてみると、訪れる前は「任天堂本社のまわりにはスマホ片手に歩き回る人の大群がいるのでは」などと思っていましたが、実際に訪れてみるとそんな人を見かけることはまったくありませんでした。納得です。

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