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3秒で笑顔!無重力猫ミルコ どうやって撮影?飼い主に聞いてみた
「なんか、いっぱい跳ぶなぁ」がきっかけでした。
まるで宙に浮いているみたい!と話題の「無重力猫ミルコ」。駐車場で鳴いていたのを拾ってきた子猫は、ツイッターを通じて世界の人気者になりました。飼い主の瀬戸にゃんちささんに、ミルコの写真の秘密を聞きました。
ミルコ(オス)が、ちささんの家にやってきたのは昨年の8月。夫が、会社の駐車場で鳴いている子猫を見つけ、まだ小さかったので、家族の一員として迎えることにしました。
猫好きのちささん宅には、うしお(オス、4歳)、ピーチ(メス、4歳)、レオン(オス、3歳)の3匹がいたので、末っ子となりました。
ミルクのように真っ白かったのと、「強く育って!」という願いを込めて、格闘家で元PRIDE無差別級王者のミルコ・クロコップさんにあやかり、ミルコと名付けました。
猫をかわいく撮ってあげたい、と思っているちささんは、一眼レフのカメラをしばしば構えます。
ツイッターにも、飼っている愛猫のほかに、猫がたくさん暮らしている〝猫島〟を訪ねたときに出会った猫たちの写真をアップしていました。
ミルコにもカメラのレンズを向け、写真をツイッターに投稿するようになりました。
拾ってから1カ月ほどたったころ、ミルコとおもちゃで遊んでいて、ちささんはふと気づきました。
「なんか、いっぱい跳ぶなぁ」
ほかの猫も、おもちゃ目がけてジャンプしますが、ミルコは跳びはねる回数が多いし、とにかく一生懸命で何度も繰り返します。
試しにその姿を連写してみたら、まるでミルコがふんわり空中浮遊しているような写真が。
「これ、浮いてるみたいじゃない? おもしろい!」。写真をツイッターにアップしました。
ちささんは「レオンもけっこうジャンプするんですが、ほかの猫たちはすごくキレイに跳ぶんです。それに比べると、ミルコは……ちょっと脚が短いからかな? バタバタしながら、精いっぱい跳んでる感じが面白くって」と話します。
ミルコの写真を見た夫は「重力無視やな」とぽつり。体重は5.2キロですが、「無重力猫ミルコ」と呼ばれるようになったんだそうです。
ひねりを加えたり、後ろ脚ががに股だったりと、「いかにもジャンプしている」風ではない姿が、宙に浮いている感をかもし出しているようです。
ぴょん!ぴょん!ぴょん!
— 瀬戸にゃん ちさ@無重力 猫ミルコのお家 (@ccchisa76) 2016年3月23日
飛ぶミルコ。動画ロングバージョンでです(^ ^) pic.twitter.com/yXpKythS1J
「かわいくて面白い」と、ミルコの写真はツイッターでどんどん話題に。フォロワーも増えました。
4月に熊本で大きな地震が起きたとき、ちささんは「面白い写真をアップしていいのかな」と悩んでいたそうです。
すると、熊本のフォロワーから「停電した真っ暗な中で、ミルコの写真を見て癒やされました」とメッセージが。
ちささんは「少しでも笑ってもらえたのなら、ありがたいな」と感じました。
5月にはスペインからも取材のオファーが寄せられました。ミルコの魅力が海を越えて届いたようです。
な、なんとミルコ🐱スペインの方から取材を受け、記事にしていただきました!
— 瀬戸にゃん ちさ@無重力 猫ミルコのお家 (@ccchisa76) 2016年5月21日
I accepted the media interview. It's in Spanish.
https://t.co/ojK14ToCa2 pic.twitter.com/B10ncAdgrc
7月14日には、ミルコの写真集「無重力猫 とびっきり ミルコ!」が出版されます。
7月14日から19日、東京・神楽坂で出版記念の写真展も開かれます。写真集を購入の方にはポストカードをプレゼントするそうです。
出版社の担当者は「ミルコを見ていると、なんだか心がほぐれます。だから、本のキャッチは『3秒で笑顔になれる』としました。ただかわいいだけじゃない魅力があるんですよね」と話しています。
8月6日から16日、大阪の西武八尾店で開かれる猫の写真展でも、ミルコの写真が見られるそうです。
ちささんは「ミルコの一生懸命な姿から、子どもも大人も、少しでも元気になってもらえたらいいなと思います」と話しています。
3秒で笑顔になれる〝ネコの写真集〟『無重力猫 とびっきり ミルコ!』こんなに可愛くて、こんなに笑えるネコ、見たことない!!
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