お金と仕事
「日本経済、かなりヤバいよ!」 厚切りジェイソンの参院選攻略法
「Why Japanese people!?」と叫び、日本人のヘンなところを一刀両断するネタで一躍有名となった芸人・厚切りジェイソン。IT企業の役員という一面も持ち合わせ、またフォロワー31万人を超えるツイッターでは若者の人生相談にも応じています。「日本が大好き」と公言するジェイソンさんに、選挙のこと、社会問題から人生相談まで30の質問をぶつけ、ツイートさながらにズバッと答えてもらいました。(朝日新聞東京本社文化くらし報道部記者・坂井浩和)
高齢化が進む日本。経済の停滞についてジェイソンさんは「かなりヤバいよ!」とバッサリ。そのためにも選挙では「インターネットでも何でも使って自分の思いを実行してくれる候補者を見つけろ!」と、力説します。アメリカ大統領選については「トランプが吐き出す『不満』を身近に感じている人は多いよ」と分析しました。
日本では奨学金の返済などで苦しむ学生が多いですが、ネットで授業を無料公開しているサービスなどをあげ「お金がないと勉強できないというのは言い訳だよ」とアドバイスします。ただ、自分の子どもを日本で育てたいかと言えば…「ちょっと不安だね。日本の教育は子どもの個性を生かさない印象があるから」だそうです。
芸人をしながらIT企業の役員もつとめるジェイソンさん。仕事への考えも歯切れが良いです。失敗をおそれる日本人の気質には「失敗の理由がわかってから挑戦すればうまくいくかもしれない」とアドバイスします。
偉くなりたくないという悩みには「どうでもいい」。職場の飲み会が面倒という質問には「自分で決めろ!」。仕事とデートのどちらが大切かという相談には「どちらか一つを選ぶものじゃないよ」ときっぱり。公私ともに充実させるのがジェイソン流です。
何よりも娘さんと遊ぶのが楽しみというジェイソンさん。人生や幸せについても、ズバッと答えてくれました。SNSをストレスに感じる人には、一言「じゃやめればいいよ!!」。恋人を作らす気ままに1人で生きていくことには「お好きにどうぞ」と、自分の考えを大事にするジェイソンさんらしいリアクションです。
お金持ちになるには「贅沢はしないこと」と言い、長期的な投資信託をすすめます。そして「貧乏な家だと人生は不利ですか?」という問いにも「Why?」。「そこから何かを成し遂げられたなら、最初から良い環境にいた人よりも幸せを感じられるよ」
厚切りジェイソン(あつぎり・じぇいそん) 1986年生まれ。米ミシガン州出身。お笑い芸人、IT企業役員。2011年に2度目の来日をし、14年9月に芸人としてデビュー。翌15年にピン芸人の日本一を決める「R-1ぐらんぷり」で決勝進出。ツイッター(@atsugirijason)は31万人以上のフォロワーを誇る。著書に「日本のみなさんにお伝えしたい48のWhy」(ぴあ)がある。2児の父。
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