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ガチャピン、透明になる放送事故 冷静対応のキャスターに称賛の声
ウェザーニューズが配信しているインターネット気象番組で5日、前代未聞の珍ハプニングが起きました。
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ウェザーニューズが配信しているインターネット気象番組で5日、前代未聞の珍ハプニングが起きました。
ウェザーニューズが配信しているインターネット気象番組で5日、前代未聞の珍ハプニングが起きました。ゲスト出演した人気キャラクターのガチャピンが突然透明になってしまったのです。何が起きたのでしょうか。予想外の事態を切り抜けた女性キャスターの人気も急上昇しています。
ガチャピンが登場したのは、ウェザーニューズ(千葉市)が配信している「SOLiVE24」(ソライブ24)。21日にウェーザーニューズ本社でフジテレビKIDSとコラボしたワークショップを予定していて、その告知のために5日夕の番組にガチャピンがやってきました。
キャスターは2年前にデビューした松雪彩花さん(24)。ガチャピンと一緒にフリップを使ってイベント告知していきます。和気あいあいと番組を進めていく様子に、どこか気持ちが和みます。
ところが思わぬトラブルが起きました。「仲良くなれたということで、ここからはガチャピンと一緒にお天気予報をやっていきたいと思います」と、手をつないでスタジオ内の別の場所へ移動した瞬間、ガチャピンが透明になり、千葉・幕張の夕焼けが体全体に写り込んでしまったのです。
その原因は、キャスターの背後に映像を合成出来る「クロマキー合成」にありました。特定の色だけを透明化できる技術ですが、番組ではガチャピンと同じ黄緑色がクロマキーとして使われていました。その結果、合成させたい映像がそのままガチャピンの体にも写り込む事態に。目やお腹の一部は黄緑色ではないので、その部分だけ浮かび上がるような状態になりました。
これには松雪さんも「スタッフさん、ガチャピンを写してあげてくださーい。お化けみたいになってますよー」と驚いた様子。スタッフも修正しようと試みましたが、今度はガチャピンがブルー一色になってしまうなど、最後までクロマキーと一体化したままでした。
予想外のハプニングでしたが、松雪さんは「ごめんね、ガチャピン。青くしちゃったね」などと冷静に対応。ネットでは「お姉さんナイス対応!」などと励ましの声が相次ぎました。
松雪彩花さんに、あらためてこの日のことを尋ねました。
――大きなトラブルだったと思うのですが、落ち着いて対応されていましたね。
「番組は24時間365日、お天気の情報を伝え続けています。とにかくどんなことがあっても取り乱さないように気をつけています」
――ガチャピンがクロマキーと同じ色だとは気づかなかったんでしょうか。
「同じ色だなとは思ってました。打ち合わせの時間が短くて、直前まで何とかしてガチャピンさんをきれいに写しだそうと頑張っていたんですけど、時間がなかったので『もう行こう』となったら見事に色が抜けてしまったんです」
――松雪さんはモニターを見て気づかれたんですか。
「そうです。モニターを見て、『あれ?ガチャピンいないじゃん』と。視聴者からのコメントをリアルタイムで見られるんですが、『wwwww』でいっぱいになりました」
――これまで色々な経験をされていると思いますが、今回のようなことは初めてですか。
「ここまで大きいのはなかったですね」
――それでも見事に乗り切られましたね。
「たくさんの方に見られている中で『これだけはやろう』と常に考えています。あの時は『ガチャピンと一緒に天気を伝える』というのが目的だったので、とにかくそれを達成しようとパニックになりつつも頑張りました」
――逆に松雪さんご自身も楽しんでいるようなところもありましたね。
「面白かったですね。ガチャピンは透明になっても青になっても、すっごく可愛かったので」
――番組後、視聴者から何か反響はありましたか。
「私、ツイッターのアカウントを持っているのですが、フォロワーさんが3500人だったのが、今6100人にまで増えているんです」
番組ではほかにも、ドアを開けてスタジオ内に入ってくる次の番組の出演者が写り込んでしまうなどのトラブルもありましたが、それでも松雪さんはそつのない進行を続けました。番組スタッフの一人は「日頃から松雪含め大勢のスタッフで、24時間放送を続けていて、みんなが日々成長しています。今回の冷静な対応もそうしたチームワークがあってのことだと思います」と話しています。「視聴者にご迷惑おかけしたのは申し訳ないですが、結果的には『神回だった』などと言われてよかったです」
SOLiVE24は24時間ライブ放送形式で最新の気象情報やその日の話題を発信している番組です。
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