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SEALDsも真央ファンも コンビニのネットプリントで共通バナー

「アベ政治を許さない」。コンビニのネットプリントサービスで手軽さから、デモ参加者に広まりました。同じ現象が、フィギュアスケートファンの間でも起きています。

浅田真央選手のファンが掲げる「GO MAO!」のバナー。ファンはコンビニなどで印刷し会場入りした=白井伸洋撮影、2015年12月27日
浅田真央選手のファンが掲げる「GO MAO!」のバナー。ファンはコンビニなどで印刷し会場入りした=白井伸洋撮影、2015年12月27日 出典: 朝日新聞

目次

 安保国会で話題を集めた「アベ政治を許さない」の共通プラカード。コンビニのネットプリントサービスで手軽さから、デモ参加者に広まりました。同じ現象が、フィギュアスケートファンの間でも起きています。デモからフィギュアの熱狂的ファンであるスケオタまで、ネットプリントの可能性が広まっています。

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印刷お手軽、でも思いは熱く

 国内外問わず試合会場に足を運ぶスケオタの必須アイテムの一つに応援バナーがあります。試合では、選手の名前や顔が入った手作りバナーが会場を埋め尽くします。

 そんな応援風景に変化が起きています。2015年末、札幌市であった全日本選手権。浅田真央選手の応援では、今季のショートプログラム「素敵なあなた」のピンクの衣装の色の「GO MAO!」と書かれたコピー用紙のバナーが会場のあちこちで掲げられたのです。

 このバナー、熱心なファンの一人がひな型をつくり、各自がネットワークプリントサービスを利用して、コンビニの複合機で印刷して持ち寄りました。ツイッター上では、「#全日本真央さん応援企画」のハッシュタグつきで拡散されました。会場では各自が持ち寄った紙を持って記念撮影する姿も見られました。


選手それぞれに「色」

 フィギュアの世界では、応援バナーに選手それぞれ特色があります。羽生選手の応援では、水色やピンク色のタオルをよく見かけます。羽生選手がリンクに登場すると、黄色い声援とともに、「ゆづ色」で会場が染まります。

 同じ色のバナーを掲げるのは、今に始まったことではありません。高橋大輔さんを応援するファンは「D1SK」と書かれたタオルを掲げていました。2010年は「黒×白」、2011年「赤×黒」、2012年「黄×黒」、2013年「白×赤」といったように毎年色が変わり、新しいタオルが発売されました。

 昔はスケッチブックや段ボールに紙を貼って作ったものが多かった応援バナー。印刷会社で印刷するようになるなど、年々、完成度が上がっていました。

 一方でバナーを手作りしたり、印刷会社に発注したりすると、時間もお金もかかります。凝ったバナーを作ろうとすると、針糸を使ったり、パソコンのイラストソフトを使ったりして、夜なべも覚悟しなければいけません。数千円の印刷代がかることもあります。

 しかし、ネットプリントならB4で60円、 A3で100円、印刷に数分かかるだけで、気軽に用意することができます。

高橋大輔さんのタオル。毎年、違う色が発売された
高橋大輔さんのタオル。毎年、違う色が発売された

「ピンクのバナーが見えました」浅田選手、本人も反応

 今回の応援バナー、なんと、浅田選手本人から反応がありました。浅田選手の姉、舞さんのツイッターにお礼の気持ちが書かれていたのです。

 「すごく嬉しいです。リンクの中で滑っていてもピンクのバナーが見えました。ファンの方の想いが伝わりました!そして、応援がパワーになりました。本当にありがとうございました!」




活用広まるネットプリント

 自作の歌集をネットプリントで流通させる取り組みも広まっています。定型の文字数がある短歌は、もともとツイッターとの相性がのいい存在でした。2013年には、名古屋市の書店で印刷した歌集を展示するイベントも開かれています。

 セブンイレブンは2014年に、各地の観光地図をプリントできるサービス「セブン旅マップ」を始めました。東京・銀座や京都・祇園などの観光スポットなどの情報を、それぞれA3カラー用紙1枚に収めています。価格は税込み100円です。

 セブンイレブンによると、ネットプリントサービスの利用件数は、5年前に比べて3倍になっているそうです。同社の担当者は「家庭にプリンタがない人もおり、手軽なネットプリントの活用が広まっている。楽譜やキャラクターのプロマイドなど、今後もコンテンツを充実させていきたい」と話しています。

アニメのキャラクターなどを印刷できる「キャラマイド」など、ネットプリントに力を入れるコンビニ
アニメのキャラクターなどを印刷できる「キャラマイド」など、ネットプリントに力を入れるコンビニ 出典:ネットプリント|セブン‐イレブン~近くて便利~
先日、名古屋市千種区の書店、ちくさ正文館本店で、ネットプリント歌集のイベントが開催された。コンビニエンスストアのコピー機の出力サービスであるネットプリントを応用した歌集の製作流通のスタイルが、昨今若い歌人の間で流行していて、その実物を展示する企画だ。
2013年11月27日:(東海の文芸)北川朱実「ラムネの瓶、錆びた炭酸ガスのばくはつ」 竹腰素「しゃぼん玉刑」 荻原裕幸:朝日新聞紙面から
セブンカルチャーネットワークは、全国のコンビニ「セブン-イレブン」のマルチコピー機から、各地の観光地図をプリントできるサービス「セブン旅マップ」を始めた。東京・銀座や京都・祇園など43地区の観光スポットなどの情報を、それぞれA3カラー用紙1枚に収めた。税込み100円。
2014年4月29日:観光地図、セブン-イレブンで出力:朝日新聞紙面から

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