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川島なお美さん死去 女子大生DJ・マンガ道場・失楽園…多彩に活躍
がんの治療中だった川島なお美さんが死去しました。手術後の取材では「命ある限り表現していきたい」と、意気込みを語っていました。
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がんの治療中だった川島なお美さんが死去しました。手術後の取材では「命ある限り表現していきたい」と、意気込みを語っていました。
がんの治療中だった川島なお美さんが死去しました。54歳でした。女優として舞台やドラマで活躍、ソムリエとしてもワインの優雅な世界を紹介するキャラクターとして親しまれていました。手術後の取材では「女優は一生をかけてやる仕事。命ある限り表現していきたい」と、意気込みを語っていました。
1960年、名古屋市に生まれた川島なお美さんは、「女子大生DJ」としてラジオで人気者になります。1976年から94年にかけて放映、全国で人気を集めたバラエティー番組「お笑いマンガ道場」(中京テレビ制作)では、クセのある出演者との軽妙なトークが評判になりました。
女優としてもキャリアを重ねた川島さん。中でも1997年に放送された日本テレビ系のドラマ「失楽園」は、代表作として知られています。原作者の渡辺淳一氏のファンだった川島さんは「私も女として三十六年間、いろいろな意味で豊かに生きてきた。自分の凛子を演じられればいい」と、役に臨み、夫との不和に悩む凜子を熱演しました。
川島さんは、ワイン通としても知られました。2001年には日本ソムリエ協会の名誉ソムリエに就任。ボルドーなど仏ワイン産地の騎士号も受けています。
国内各地で開かれるのワインイベントにも積極的に登場しました。川島さんは、ワインをおいしく飲むコツとして、次のように語っていました。
「ワインをおいしく飲むコツは、まず好きな人と楽しく飲むこと。それから、ブドウ畑の前で作り手と一緒に飲むこと」
がんが見つかったのは、2013年8月でした。ミュージカル「フットルース」の公演中、2014年1月に手術を受け、無事に成功。その年の舞台にも立つほど、回復をしていました。
芸能生活は「一本道ではなく、曲がりくねった道を4、5年ごとにシフトチェンジしてきました」と語っていた川島さん。「女優としての目標は自分自身。おばあちゃんになってからでもいい。まだまだ自分は未完成」と、言っていました。
「山あり山ありで、谷になんて落ちていません。山を越えたら次の山が来て登っている。別の景色が見えたらチャンスと思ってきた」とあくまで、発言は前向きでした。
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