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スカイマーク支援のインテグラルとは? ヨウジヤマモトなど投資

スカイマークが支援先としている「インテグラル」とは? これまでに「ヨウジヤマモト」や「アパマンショップ」などに投資。取締役には村上ファンド側と交渉した佐山展生氏も。

ミニスカ新制服姿でエアバスA330―300型機に乗り込むスカイマークの客室乗務員(CA)=2014年6月
ミニスカ新制服姿でエアバスA330―300型機に乗り込むスカイマークの客室乗務員(CA)=2014年6月 出典: 朝日新聞

目次

 スカイマークが支援先にしている「インテグラル」とは、どんな投資ファンドなのでしょうか? これまでに「ヨウジヤマモト」や「アパマンショップ」などに投資。代表取締役には、阪急ホールディングスと阪神電鉄との統合で、村上ファンド側と交渉した佐山展生氏がいます。

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アパマン・QBハウス・ヨウジヤマモトなど支援

 スカイマークが支援先としているインテグラルは、2007年に設立された独立系の投資ファンドです。これまで、中堅企業を中心に計10件の投資実績があるといい、長期的な視点で経営支援に取り組んでいるとしています。昨年12月には総額442億円の枠があるファンドを立ち上げていました。

 これまで不動産仲介の「アパマンショップホールディングス」や、1000円ヘアカットの「キュービーネット」などへの投資実績があるといいます。昨年12月には総額442億円の枠があるファンドを立ち上げていました。2009年10月には、東京地裁に民事再生法の適用を申請した「ヨウジヤマモト」も支援しています。

民事再生手続きについての記者会見で、「世界に一歩も引けを取らない服作りが私の責務、宿命だ」と語る山本耀司氏=2009年10月9日、東京都港区
民事再生手続きについての記者会見で、「世界に一歩も引けを取らない服作りが私の責務、宿命だ」と語る山本耀司氏=2009年10月9日、東京都港区

村上ファンドと交渉、佐山氏が取締役

 代表取締役には一橋大大学院教授で、テレビのコメンテーターとしても知られる佐山展生氏がいます。2006年の阪急ホールディングスと阪神電鉄との経営統合では、阪急側のアドバイザーとなり、阪神株を大量に取得した村上ファンドの村上世彰氏側と交渉にあたりました。

村上ファンドを率いた村上世彰氏=2005年10月11日
村上ファンドを率いた村上世彰氏=2005年10月11日

 佐山氏は2006年6月、村上ファンド側との交渉を振返りこう述べていました。「経営者が株主への意識を高めたことは間違いない。それは高く評価するが、一方で何も創造していない。経営陣の目が覚めた代償としては、高くつきすぎた」

佐山展生氏
佐山展生氏
――交渉相手だった村上前代表をどう評価しますか。
「『経営者は企業価値を高めるべきだ』という主張は正しいが、実際に彼がやったのは投資先企業の資産を吸い上げることだった。対象会社の価値自体は毀損(きそん)している」
「経営者が株主への意識を高めたことは間違いない。それは高く評価するが、一方で何も創造していない。経営陣の目が覚めた代償としては、高くつきすぎた」
2006年6月30日:TOB価格は適正 阪急アドバイザー・佐山展生氏に聞く:朝日新聞紙面から

豊富な経験、人脈いかせるか

 スカイマークの支援について、インテグラルの担当者は「具体的な支援額などは現時点では公表できない」としていますが、佐山氏は、企業の合併や買収の助言業務の経験が長く、豊富な人脈も生かして支援に取り組むとみられています。

これまで不動産仲介の「アパマンショップホールディングス」や、ヘアカットの「キュービーネット」など、中堅企業を中心に計10件の投資実績があるという。長期的な視点で経営支援に取り組んでいるとしており、昨年12月には総額442億円の枠があるファンドを立ち上げていた。スカイマークの支援について、インテグラルの担当者は「具体的な支援額などは現時点では公表できない」としている。
2015年1月30日:支援の投資ファンド インテグラルとは:朝日新聞紙面から

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