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イスラム国人質 後藤さんの忠告聞かず、湯川さん出国 2人で拘束?

日本人と思われる男性2人が過激派組織「イスラム国」に人質に取られた動画が投稿されました。2人は後藤健二さんと湯川遥菜さんと見られます。後藤さんは、昨年、シリアに行こうとする湯川さんを引き留めていました。

2014年春、シリアを訪れた湯川遥菜さん。湯川さんは昨年、後藤さんの忠告を聞かず出国していた
2014年春、シリアを訪れた湯川遥菜さん。湯川さんは昨年、後藤さんの忠告を聞かず出国していた 出典: 知人提供

目次

 日本人と思われる男性2人が過激派組織「イスラム国」に人質に取られ、インターネット上で72時間以内に2億ドル(約236億円)を払わなければ2人を殺すと脅している動画が投稿されました。動画の信憑性についてはまだ明らかになっていませんが、2人は後藤健二さんと湯川遥菜さんと見られます。後藤さんは、昨年、シリアに行こうとする湯川さんを引き留めていました。

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昨年4月にシリアで知り合う

 人質になったと思われる後藤健二さんは、映像通信会社「インデペンデント・プレス」のジャーナリストです。一緒に人質になった湯川遥菜さんとは、2014年4月にシリアで知り合いました。2014年8月、朝日新聞の取材を受けた後藤健二さんは、湯川さんについて、現地の言葉だけでなく英語力も不十分だったと答えています。その後、帰国した湯川さんと会った後藤さんは、シリアに行こうとする湯川さんを引き留めましたが、湯川さんは再出国。湯川さんは昨年8月、拘束されたとみられます。後藤さんは当時、「とめられなかった」と悔やんでいました。

後藤健二さんと湯川遥菜さんと見られる男性2人。湯川さん(右)は昨年、後藤さんの忠告聞かず出国していた
後藤健二さんと湯川遥菜さんと見られる男性2人。湯川さん(右)は昨年、後藤さんの忠告聞かず出国していた
帰国後も東京都内で会った。湯川さんは「『いつ来るんだ?』と部隊のメンバーからメールが来る。こんなに必要とされている。シリアに行かなければ」と熱っぽく語っていたという。後藤さんは「とめられなかった」と悔やんだ。
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昨年10月から「現地レポート」投稿

 一方の後藤健二さんは、「シリア現地リポート」として情報を発信していました。2014年10月2日には、「【告知】シリア取材に入ります」とツイート。動画とともに投稿しました。

 2014年10月3日の「シリア現地リポート8『無力感をあらわにするコバニ市民』」では、「私たちの町ですが、どうすることもできない」と嘆く男性の映像をYouTubeに投稿していました。


政府の対応に注目

 映像の男性が後藤さんと湯川さんだった場合、元々知り合いだった2人がどのような経緯で人質になったのか現時点では不明です。しかし、安倍首相が今月18日から19日にかけて、イスラエルのネタニヤフ首相と会談しているだけに、政府の対応に注目が集まっています。

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