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綿矢りささん、作品に込めていた結婚観 「相手の思い受け止めたい」
芥川賞作家の綿矢りささんが結婚したことがわかりました。自らの小説に、その恋愛観を込めていました。
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芥川賞作家の綿矢りささんが結婚したことがわかりました。自らの小説に、その恋愛観を込めていました。
芥川賞作家の綿矢りささん(30)が結婚したことがわかりました。所属事務所のホームページで明らかにしました。関係者によると、相手は国家公務員とのことです。自らの小説に、その恋愛観を込めていました。
綿矢さんは京都市出身。2001年に「インストール」で作家デビューしました。早大在学中の04年には、「蹴りたい背中」で芥川賞を史上最年少の19歳で受賞。12年には「かわいそうだね?」で大江健三郎賞を受賞しています。
10年に上梓した「勝手にふるえてろ」は、読者の甘酸っぱい記憶をよみがえらせる、古典的な片思いを題材にした小説でした。主人公の女性「ヨシカ」は男性経験のない26歳。当時の綿矢さんと同い年の設定です。
「これからどうしたらいいか、何がしたいのかわからへん。中ぶらりんな感じ。それに自分が生き物の女としてどうなのか。ちゃんと次の世代へつながっていくのか……」。そんな思いから、このヒロインが生まれたといいます。
当時、自身の結婚観を、「学校に似ている」とたとえていました。「入らへんでもいいし、入ってもいい。人生のうちであるかないか、わからない」。
子どものときは、好きな人ができて、その人が運命の人で、結婚すると思っていたといいます。ヨシカが中学の時から片思いを寄せる相手「イチ」が理想と語っていました。しかし、「これまで夢見がちだった」という反省も込めて、「自分を好きといってくれる人の思いを最大限受けとめられるような生き方ができたらいいな」と、自然体でありながらもポジティブな姿勢をアピールしていました。
綿矢さんは所属事務所のHPで、「良い人とめぐり会えた幸せを糧にして、書くお仕事と家庭の両立を目指します」とコメント。良き伴侶を得たあと、どういう恋愛観でどんな作品を世に問うのか?注目したいと思います。