ミス・ホンジュラスに選ばれた女性の行方が分からなくなり、遺体で発見される事件があった。

　中米ホンジュラスで１９日、今年のミス・ホンジュラスに選ばれた女性と姉の遺体が見つかった。２人は先週から行方不明になっていたが地元警察はこの日、姉の恋人が、２人を殺害した疑いがあるとして逮捕したと発表した。

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ミス・ホンジュラスと姉の遺体発見　男が殺害認める(14/11/20) 出典： YouTube：ANNnewsCH

　地元メディアによると、女性は、マリア・ホセ・アルバラードさん（１９）と姉ソフィアさん（２３）。２人は、ソフィアさんの恋人の誕生会に行った後、行方不明になっていた。警察はソフィアさんの恋人のプルタルコ・アントニオ・ルイス容疑者ら２人を逮捕した。

ミス・ホンジュラスのマリア・ホセ・アルバラードさん 出典：ロイター

　ルイス容疑者らは容疑を認める供述をしているという。自分の誕生会で、ソフィアさんが別の男性と踊ったことに腹を立てて、殺害したという。

マリア・ホセ・アルバラードさんと姉のソフィアさんの遺体発見現場＝2014年11月19日 出典：ロイター

自宅に残されたままの、マリア・ホセ・アルバラードさんのトロフィーやティアラ＝2014年11月20日 出典：ロイター

　ホンジュラスは麻薬組織がはびこり、殺人発生率が世界最悪とされる。
　ホンジュラス暴力犯罪研究所によると、殺人による死者は２０１２年、前年比６８人増の７１７２人。人口１０万人あたり８５・５人と世界最悪だ。
　首都でも遺体が路上に放置されたり橋からつるされたり、警察が入れない無法地帯もあるという。

　メキシコが麻薬組織の徹底摘発を始めた２００６年末以降、組織が入り込んだ。０９年にセラヤ氏が軍事クーデターで追われると混乱に乗じて組織が拡大。職のない若者らを巻き込んだ。貧困率は６割以上に上り、警察の腐敗もあって取り締まりは進まない。

２候補勝利宣言、治安悪化に懸念　ホンジュラス大統領選 ：朝日新聞（2013年11月26日）