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たかの友梨「社長は謝罪した」 エステ・ユニオン「事実と違う」

 「たかの友梨ビューティクリニック」の女性従業員への「圧力問題」。会社側は4日、高野社長が従業員らに謝罪したと発表しましたが、労働組合側は「謝罪されていない」と反論。主張が真っ向から食い違う事態となっています。

「謝罪しました」「されてません」
「謝罪しました」「されてません」 出典: エステ・ユニオン
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 「たかの友梨ビューティクリニック」を経営する「不二ビューティ」(東京)の高野友梨社長が、女性従業員に対して労働組合活動を理由に圧力をかけたとされる問題。同社は4日、高野社長が従業員らに謝罪したことを公表しました。しかし、労働組合側は「謝罪されていない」と反論。両者の主張が真っ向から食い違う事態となっています。

たかの友梨側は「謝罪した」と公表

「組合員・従業員に向けて謝罪いたしました」
「組合員・従業員に向けて謝罪いたしました」 出典:「たかの友梨」を運営する不二ビューティの公式サイト
同社は残業代不払いなどで今年8月、仙台労働基準監督署から是正勧告を受けた。これを受け、高野社長は仙台店の従業員を飲食店に集め、組合に入った女性を名指しし、組合活動を批判した。同社は4日、「弊社従業員への謝罪及び弊社の労務環境改善に向けた取り組みについて」とする文書をホームページ上に公開。高野社長が同日、仙台店を訪れ、自らの発言を「不適切」と認め、従業員たちに謝罪したという。
朝日新聞デジタル
高野友梨社長
高野友梨社長 出典:たかの友梨ビューティクリニック公式サイト

組合側は「謝罪していない」

 高野社長から「圧力」を受けたとされる女性従業員が加盟する労働組合「エステ・ユニオン」は5日、「『謝罪』の場に組合員は一人もいなかった」とする見解をネットで公表。事実関係が違う、と反論しています。
 
 エステユニオンの公式サイトでは次のように主張しています。

8月28日に女性従業員を支援するエステ・ユニオンなどが開いた記者会見。三浦かおりエステ・ユニオン共同代表(左)、青木耕太郎執行委員=東京・霞ヶ関の厚労省、福山崇撮影
8月28日に女性従業員を支援するエステ・ユニオンなどが開いた記者会見。三浦かおりエステ・ユニオン共同代表(左)、青木耕太郎執行委員=東京・霞ヶ関の厚労省、福山崇撮影 出典:朝日新聞
2014年10月05日

たかの友梨ビューティクリニックが公表した文書「弊社従業員への謝罪及び弊社の労務環境の改善に向けた取り組みについて」に対する当組合からの反論

 たかの友梨ビューティクリニック(株式会社不二ビューティ)は、同社ホームページにて「弊社従業員への謝罪及び弊社の労務環境の改善に向けた取り組みについて」と題する文章を10月4日に公開しております。
 しかし、発表内容に事実と異なる点や誤解を招く点があり、かつ「謝罪」に至る経緯についても問題がありますので、当組合として本件の事実関係を説明し、反論いたします。

■「謝罪」の場に組合員は一人もいなかった
 まず、最も重要な点としましては、10月4日に高野友梨氏が「弊社従業員への謝罪」を行ったとされる場に、被害者である組合員や不当労働行為を受けた当組合の組合員は一人もいなかったということです。
 同社ホームページに公開されている文書では、「当社代表取締役高野友梨から、2014年8月21日開催の食事会における不適切な発言等につき、組合員・従業員に向けて謝罪をしました。」とあり、被害者である組合員が出席していたかのように発表していますが、こうした記述は事実に反しています。
 このように、昨日仙台店において、高野友梨氏が被害者である組合員に向けて直接謝罪をしたという事実はありません。

■「謝罪」に至るまでの経緯における問題点
 「謝罪」に至る経緯についても問題点があります。この問題点は、当組合員が本日出席していない理由に、大きく関連しています。
 10月2日の夜18時すぎ、同社から当組合にFAXにて連絡がありました。内容は、二日後の10月4日午前9時半から、たかの友梨ビューティクリニック仙台店において、「代表取締役高野友梨から、仙台店の従業員に向けて、同年8月21日開備の食事会の件等に関するメッセージをお伝えする」として、被害者である組合員にも出席するよう求めるものでした。それから同社とやりとりする中で、同社の要望にはまず以下の問題点がありました。

① 当組合および被害者である当組合員と、日程に関して一度も調整がなされておらず、二日前の夜に急に呼び出された。
② 当日に具体的に何を行う予定なのかが不明確であった(特に、最初のFAXでは謝罪でなく「メッセージ」としか書かれておらず、説明もなかった)。
③ 組合役員や代理人の同席を認めず、被害者である組合員一人で出席するよう求められた。

 ただでさえ、8月21日の事件により、被害者である組合員は精神的なショックを受け、出社に対して恐怖を抱いているところに、①~③のような不信感を抱かせるような対応をされたことにより、同組合員が再度傷つけられる恐怖を感じたため、同社に出席は困難であることを当組合から伝えました。
 そのうえで同社に対し、謝罪の日程や方法について、被害者である組合員と改めて調整するよう求めましたが、応じていただけませんでした。

 このように、被害者である組合員の事情を無視し、当事者不在のまま、一方的に「謝罪」を行ったとすることや、その場に組合員が出席していたかのような不正確な発表をすることは、被害者である組合員や当組合に対して不誠実な対応と言わざるをえません。
 また、事件発生から1ヶ月以上にわたって、当組合に対し事実関係について何らの釈明もせず、団体交渉の場(9月26日開催)においても、本件に関する回答や説明を拒否しておきながら、10月2日になって突然、FAXの一本で被害者である女性を呼び出そうとする、たかの友梨ビューティクリニックの「謝罪」の姿勢には疑問があります。

 当組合としましては、被害者である組合員と予め日程を調整し、当組合役員の同席の下で、直接謝罪をすることを求めるものであります。
エステ・ユニオン
「謝罪」したとする、たかの友梨社長の主張に反論
「謝罪」したとする、たかの友梨社長の主張に反論 出典:エステ・ユニオン
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