MENU CLOSE

エンタメ

「花子とアン」が超えられなかった 「さくら」ってどんなドラマ?

好調だったNHK連続テレビ小説「花子とアン」。視聴率では「さくら」に次ぐ今世紀2位。ところで、「さくら」ってどんなドラマ?

さくらを演じた高野志穂さん
さくらを演じた高野志穂さん 出典: 朝日新聞

目次

「花子とアン」が放送終了。視聴率も好調でした。

【PR】「あの時、学校でR-1飲んでたね」
連続テレビ小説「花子とアン」の出演者
連続テレビ小説「花子とアン」の出演者 出典: 朝日新聞
9月27日に最終回を迎えたNHK朝の連続テレビ小説「花子とアン」の放送期間中の平均視聴率は関東地区で22・6%で、2002年の「さくら」の23・3%に次ぐ今世紀2位の高視聴率となった。ビデオリサーチが29日、発表した。
「花子とアン、平均視聴率は今世紀2位 関東は22.6%」朝日新聞デジタル

ところで、今世紀最高だった「さくら」ってどんなドラマ?

編集部では「覚えてない……」「ちゅらさん(2001年)じゃないんだ」などの声が。

ヒロイン「さくら」はハワイ生まれの日系4世

フルネームは「エリザベス・さくら・松下」。ハワイから岐阜県高山市の中学校に英語指導助手として赴任するという設定でした。

「さくら」の収録現場
「さくら」の収録現場 出典: 朝日新聞
さくらは自分のルーツ「日本」を探すために来日した日系4世のヒロインの名前。文化の壁にあたりながら女性として成長していく姿と、彼女が日本文化の中に見る「和」の精神が、飛騨の風土の中で描かれていく。
飛騨舞台に人の「和」 NHK連続テレビ小説「さくら」 朝日新聞 2002年2月16日

さくら役に高野志穂さん、脚本は田渕久美子さん

高野志穂さんは約12年間を外国で過ごし、1998年に女優デビュー。テレビドラマは「さくら」が初挑戦でした。
田渕久美子さんはNHK大河ドラマ「篤姫」「江~姫たちの戦国」の脚本も手がけました。

さくらを演じた高野志穂さん
さくらを演じた高野志穂さん 出典: 朝日新聞
東京都出身の高野さん自身も父の仕事の関係などで約12年を海外で過ごした帰国子女。10代前半は英国でバレリーナをめざし、レッスンに励んだ。98年に女優としてデビューし、テレビドラマは今回が初挑戦になる。
「ロケ楽しみ」 NHK朝の連ドラヒロイン高野さん 朝日新聞 2001年9月18日
高野志穂が演じるヒロインさくらの父親役に寺泉憲、母親役はNHKドラマ初出演の太田裕美。恋人役にはバラエティー番組などで活躍中のセイン・カミュ、祖母役に津島恵子、ヒロインを天国から見守る祖父として大滝秀治が語りを務める。母方の祖父母には小林亜星と中村メイコ。ほかに江守徹、野口五郎、浅田美代子、小沢征悦ら。
「さくら」の出演者決まる 来春のNHK連続テレビ小説  朝日新聞 2001年10月3日

「今までの朝ドラと違う」!

連続テレビ小説定番のストーリーではなく、21世紀の人間関係と和の精神に焦点をあてた作品となりました。

朝ドラといえば、女性が人生の様々な障害を越えていくのが定番だ。しかし、今回は違う。脚本家の田渕久美子が「21世紀で人間関係を築く和の精神」を求めるからだ。
下宿先には親子三代が同居。伝統のろうそくづくりを守る職人を家長に、嫁姑の関係もあれば、身重のまま離婚して戻ってきた娘もいる。家業の後継ぎ問題、孫の受験、思春期の孫娘と、心配は尽きない。
さくら 日系4世が見つける「和」 朝日新聞 2002年7月16日
ドラマの舞台となった岐阜・古川の雪景色
ドラマの舞台となった岐阜・古川の雪景色 出典: 朝日新聞

評判は上々、しかしあるミスで苦情8300件…

放送終了も近づいてきた2002年9月20日、翌日放送予定の回を間違って先に流してしまいました。テープの取り違えが原因で、全国から指摘や苦情の問い合わせが殺到したそうです。

放送日を間違えるというようなミスは初めてという。それだけに、視聴者からの抗議電話は8300件を超えた。
番号の「照合」怠る単純ミス NHK朝ドラ「さくら」  朝日新聞 2002年10月4日

20世紀はもっと高視聴率だったから……

朝の連続テレビ小説の視聴率は21世紀に入って、全体的に下がり気味に。今世紀で見ると最高ですが、90年代の作品と比べると特別に高いというわけではないようです。

<「朝ドラ」10年の平均視聴率(%)>
《番組名》          関西    関東
ぴあの     94年   26.7  25.5
春よ、来い 94~95年  27.8  24.7
走らんか!   95年   24.9  20.5
ひまわり    96年   26.0  25.5
ふたりっ子         31.0  29.0
あぐり     97年   32.9  28.4
甘辛しゃん         30.0  26.6
天うらら    98年   28.5  27.7
やんちゃくれ        25.8  22.5
すずらん    99年   25.6  26.2
あすか           24.7  24.4
私の青空    00年   21.7  24.1
オードリー         19.2  20.5
ちゅらさん   01年   22.1  22.2
ほんまもん         22.0  22.6
さくら     02年   22.2  23.3
まんてん          20.1  20.7
こころ     03年   20.3  21.3
てるてる家族        19.2  18.9
(ビデオリサーチ調べ)
「朝ドラ」視聴率の低迷、なぜ?(シアター04) 朝日新聞 2004年6月18日

関連記事

PICKUP PR

PR記事

新着記事

CLOSE

Q 取材リクエストする

取材にご協力頂ける場合はメールアドレスをご記入ください
編集部からご連絡させていただくことがございます