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錦織圭の”QMK”発言に「来たコレ!」 ネットはお祭り騒ぎに

全米オープンテニスでベスト4入りした錦織圭。その彼の発言「QMK」に、一部ネットでは大騒ぎしています。

テニス全米オープンでバックハンドのショットを放つ錦織圭選手
テニス全米オープンでバックハンドのショットを放つ錦織圭選手 出典: ロイター

QMK 「急に・マッチポイントが・来たので」

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錦織圭選手が、やってくれました。

9月3日の全米オープンテニス、ニューヨークで行われた男子シングルス準々決勝。
錦織選手が全豪オープン覇者のスタニスラス・ワウリンカ選手を4時間15分に及ぶ激闘の末に破り、ベスト4に進出したのです。
日本男子では96年ぶりの準決勝進出。快挙ですね。

テニス全米オープンでの錦織圭選手
テニス全米オープンでの錦織圭選手 出典:ロイター

錦織選手は試合後、「とりあえず嬉しい。最後まで(勝てるとは)思っていなかった」「最後、急にマッチポイントがきたので、攻める気持ちをなくさずにやっていた」と笑顔でコメント。

この「急にマッチポイントがきたので」という言葉から、「"QMK"だ!」とネット上で一気に話題になったのです。


じつは、錦織選手のコメント以前から、ネットでは"QMK"という言葉が存在していました。
そもそもどんな意味だったのでしょう?

QMK 「急に・巻が・来たので」

"QMK"の元ネタは、 「急に巻が来たので」 という意味。

この「巻」とは、元サッカー日本代表で現J2・ロアッソ熊本の巻誠一郎選手のことです。
「急」は"K"ではなく、音を拾って"Q"と表記されています。

ジェフ千葉時代の巻誠一郎選手
ジェフ千葉時代の巻誠一郎選手 出典: 朝日新聞

さかのぼること、6年前。
2008年の6月22日、ワールドカップ南アフリカ大会3次予選「日本対バーレーン」の試合がありました。

後半45分、内田篤人選手がゴールの目の前へパスしたボールに巻選手が急接近。
それに驚いたバーレーンのGKは全く反応できず、ボールはそのままゴールに吸い込まれました。

この神がかった巻選手のゴールによって、日本は歓喜の渦に包まれました。
そしてネット上では、2006年のW杯クロアチア戦でゴールチャンスを逃した柳沢敦選手のコメント「急にボールが来たので」("QBK")とかけて、
"QMK"(急に巻が来たので)と呼ぶ人たちが現れたのです。

こうして"QMK"という言葉が誕生しました。

巻選手が急接近!バーレーンのキーパーが面食らい、ボールはそのままゴールへ
巻選手が急接近!バーレーンのキーパーが面食らい、ボールはそのままゴールへ 出典: 朝日新聞

QMK 「急に・ミサイルが・来たので」

こんな素晴らしい巻選手のゴールから生まれた"QMK"。
再び使われたのは、昨年の4月13日でした。

この時の"QMK"の意味は、「急に・ミサイルが・来たので」。
北朝鮮から日本に向け、弾道ミサイルが発射され大騒ぎとなった頃です。

朝鮮戦争休戦60周年の軍事パレードでの、北朝鮮のミサイル=2013年7月27日
朝鮮戦争休戦60周年の軍事パレードでの、北朝鮮のミサイル=2013年7月27日 出典:ロイター

政府は1ヶ月前にはすでに発射予告を把握していおり、「情報収集に全力を尽くす」としていたにもかかわらず、実際にミサイルが発射された際に警報システムが鳴りませんでした。

北朝鮮のミサイル発射は失敗に終わったものの、日本政府関係者が「完全に不意を突かれた」と漏らしたという情報が出回ったことから、ネットの一部では"QMK" (急にミサイルが来たので)と皮肉る人が相次ぎました。

北朝鮮のミサイル発射を受け、会見する藤村修官房長官(当時)=2012年4月13日
北朝鮮のミサイル発射を受け、会見する藤村修官房長官(当時)=2012年4月13日 出典: 朝日新聞

ミラクル圭の一番クールな"QMK"



「急に・マッチポイントが・きたので」 略して"QMK"。
錦織選手は、元々存在していたネット用語を知らず知らず使っていたことになります。

でも、これが今までで一番カッコイイ使い方だ、と評判を呼んでいます。

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