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今日のGoogleタイトルロゴは、ちゃんと見てほしい

7月17日は、元南アフリカ共和国大統領ネルソン・マンデラ氏の誕生日。グーグルがトップページで氏の言葉を紹介しています。イスラエル軍がガザ自治区に侵攻し、ウクライナでマレーシア機が墜落するなど、憎しみと動乱が広がる世界に感動を与えています。

ガザ侵攻とマレーシア航空機墜落の日にグーグル・ロゴに登場したネルソン・マンデラ氏
ガザ侵攻とマレーシア航空機墜落の日にグーグル・ロゴに登場したネルソン・マンデラ氏 出典: グーグル・ホームページ

目次

7月18日は故ネルソン・マンデラ氏の誕生日 グーグルがタイトルロゴで特集

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 南アフリカ共和国の元大統領ネルソン・マンデラ氏が遺した言葉を、グーグルがタイトルロゴで紹介している。

「産まれた時から、肌の色や育ち、宗教で他人を憎む人などいない」
「産まれた時から、肌の色や育ち、宗教で他人を憎む人などいない」 出典:グーグル・ホームページ
「もし人が憎しみを学べるのなら、愛を教えることもできる。愛は、憎しみに比べてより自然に人の心にとどく」
「もし人が憎しみを学べるのなら、愛を教えることもできる。愛は、憎しみに比べてより自然に人の心にとどく」 出典:グーグル・ホームページ
「生きるうえで最も偉大な栄光とは、決して転ばないことにあるのではない。転ぶたびに起き上がり続けることにある」
「生きるうえで最も偉大な栄光とは、決して転ばないことにあるのではない。転ぶたびに起き上がり続けることにある」 出典:グーグル・ホームページ

27年余の獄中生活でも反差別を貫き、ノーベル平和賞受賞

1993年、ノーベル平和賞を受賞した時のマンデラ氏(左)
1993年、ノーベル平和賞を受賞した時のマンデラ氏(左) 出典: ロイター

 南アフリカ共和国のアパルトヘイト(人種隔離)政策に反対、1962年に投獄されるが、獄中でも意志を曲げず、反差別の世界的シンボルとなる。1990年に釈放され、93年にノーベル平和賞を受賞。94年、民主化された南アフリカの第8代大統領に就任。2013年12月5日、95歳で死去。

マンデラ氏が27年あまり閉じ込められていた監獄の部屋にたたずむバラク・オバマ米大統領(2013年6月)
マンデラ氏が27年あまり閉じ込められていた監獄の部屋にたたずむバラク・オバマ米大統領(2013年6月) 出典: ロイター

憎しみではなく、許しと融和を訴え続けた希有な生涯

 これほどのカリスマ指導者はもう出まい。そう思う一方で、アフリカは、そして世界は「2人目のネルソン・マンデラ」を生んではならない、とも感じる。
 反アパルトヘイト(人種隔離)指導者のマンデラ氏が世界のカリスマになった背景には、「体制」に人権を踏みにじられた、筆舌に尽くしがたい半生があるからだ。もっとも、世界の尊崇を集め、アフリカの「タタ=お父さん」とまで言われたのは、マンデラ氏が個人の感情を捨て去ることができたからだとも言える。
 少数者が多数者を抑え込む、ゆがんだ植民地支配という体制に、アフリカの人々は苦しめられた。それが去った後も、残った大きな壁がアパルトヘイトだった。
 アフリカには今なお、植民地支配との戦いを口にする指導者がいる。民族対立や土地所有の不平等といった形で噴出する「負の遺産」の処理をめぐり、指導者たちは「倍返し」とばかりに、憎しみの連鎖を生み出してきた。
 しかし、27年以上の獄中生活をへてマンデラ氏は許しと融和を打ち出した。個人の痛みや恨みを乗り越え、アフリカの未来を形づくろうとしたからこそ、南ア以外の国々の人たちからも「タタ」と慕われ、世界の指導者から手放しの尊敬を集めた。
朝日新聞2013年12月7日朝刊「不世出、笑顔の闘士 アフリカの未来、形づくり マンデラ元南ア大統領死去」
2010年、南アフリカで開かれたサッカーW杯の閉会式に現れ、会場からの声援に応えるマンデラ氏
2010年、南アフリカで開かれたサッカーW杯の閉会式に現れ、会場からの声援に応えるマンデラ氏 出典: ロイター

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